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カリス

1 国際カリタスと同様の公法人格を持つカリス(CHARIS)の誕生

この50年余の恵みの潮流から二つの奉仕機関が生まれました。祈りの集いを主な対象とするICCRS(国際カトリック・カリスマ刷新奉仕会)と契約共同体を主な対象とするCFCCCF(カトリック・カリスマ契約共同体友愛会、略称C F)です。2019年の聖霊降臨の主日、この二つを統合した新たな奉仕機関が正式に発足しました。それが、カリス( CHARIS, Catholic Charismatic Renewal International Service )です。カリスは、教会と全世界に新しい聖霊降臨を熱望する教皇フランシスコの招きに答えて誕生しました。「カリスマ刷新(注:日本では「聖霊による刷新」と呼ばれている)の家族全員がコムニオ(一致と交わり)の中で聖霊の力強い臨在が教会全体の益のために現れる」よう奉仕するのがカリスの使命です。カリスは、国際カリタスと同様の公法人格を持つ教会の正式な機関で教皇庁の「信徒・家庭・いのちの部署」と密接に結びついています。

「信徒・家庭・いのちの部署」次官であるブラジル人メロ師によれば、教会法上、カリスと類似した組織―聖座によって設立されているが、聖座からは独立している―には他に、国際カリタスがある。国際カリタスは、世界中のいろいろな国内カリタス組織を束ねるローマに本部を持つ組織である。カリスに国際カリタスと同様の地位を与えるということは、「カリスマ刷新運動も教会の一部であり、慈善が教会のものであるのと同じように聖霊の満たし(霊の洗礼)も教会のものであるというメッセージを伝えるために、カリスマ刷新運動を一つにまとめたいという教皇の強い姿勢を示すものです」と同師は述べている。

(後段は、『神学ダイジェスト』(上智大学神学会発行)2019年冬号の記事「教皇フランシスコとカリスマ刷新」(オースティン・イヴリー著)からの引用)

英語原文: 米国イエズス会発行のAmerica the Jesuit Reviewの記事

2 カリス(CHARIS)規約第3条 

Art. 3. General Objectives 一般的目的 The general objectives of CHARIS are: カリスの一般的目的は次のとおり。
a) To help deepen and promote the grace of baptism in the Holy Spirit throughout the Church; 
教会の至るところで、聖霊による洗礼の恵みが深められ、かつ、促進されるよう手助けすること。
b) To promote the exercise of charisms not only in Catholic Charismatic renewal but also in the whole Church;
カトリック・カリスマ刷新内だけでなく教会全体でもカリスマの行使を促進すること。
c) To encourage the spiritual deepening and holiness of people who live the experience of baptism in the Holy Spirit;
聖霊による洗礼を受けて生きる人々の霊的成長と聖性とを奨励すること。
d) To encourage commitment to evangelization, particularly through the new evangelization and the evangelization of culture, while respecting religious freedom;
宗教的自由を尊重しながらも、特に新しい福音宣教と文化の福音化とを通して、福音宣教に力を尽くすよう奨励すること。
e) To encourage cooperation between communities born from Catholic Charismatic Renewal, with a view making the experience of particular communities available for the good of all;
全体の利益のために特定の共同体の経験を利用できるようにすることを視野に、カトリック・カリスマ刷新から生まれた共同体間の協力を奨励すること。
f) To promote the ecumenical dimension of Catholic Charismatic Renewal and foster the commitment to serving the unity of all Christians;
カトリック・カリスマ刷新のエキュメニカル的な特性を促進し、全てのキリスト者の一致のために全力を尽くそうとする意欲を育成すること。
g) To identify and promote specific topics that can help deepen the grace of Pentecost; 聖霊降臨の恵みを深めるのに役立つ特定の主題を明らかにし、促進すること。
h) To encourage networking and cooperation between realities within Catholic Charismatic Renewal in the areas of formation, evangelization etc.;
養成、福音宣教等の領域において、カトリック・カリスマ刷新内の「現実(注:実際に存在しているグループを指す)」間のネットワーク作りと協力とを促すこと。
i) To promote service of the poor and social action through Catholic Charismatic Renewal;
カトリック・カリスマ刷新を通して、貧しい人々への奉仕と社会活動とを促進すること。
j) To organize training and formation opportunities, according to the needs expressed by the General Assembly;
総会によって提示された必要に従って、訓練と養成の機会を組織すること。
k) To enable clerics and religious to deepen their experience of Catholic Charismatic Renewal and to participate more fully in it;
聖職者や修道者がカトリック・カリスマ刷新での経験を深め、もっと十分にそれに参加することができるようにすること。
l) To foster communion: among persons involved in various realties within Catholic Charismatic Renewal; with ecclesial movements that do not refer to this current of grace; and with other Christian Churches and Communities, especially those living the experience of Pentecost;
カトリック・カリスマ刷新内のさまざまな「現実」に関わっている人々の間で、そしてこの恵みの潮流を名乗らない教会内諸運動と、さらに他のキリスト教会と共同体 と(特に聖霊降臨の経験のうちに生きている人々との間で)コムニオを育むこと。
m) To organize major events, colloquia, leader’s gatherings, in order to share and exchange the various experiences flowing from the Holy Spirit.
聖霊に由来する様々な経験について分かち合い、情報交換するために、主要な行事や会議や指導者の集まりを組織すること。

翻訳:カトリック聖霊による刷新全国委員会

カリス規約全体(英語)のリンク先